佐藤賢一のナポレオンを読んでみたよ。
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全三巻でなかなかに読みごたえがある傑作。
ナポレオン自身大変波乱万丈な人生だったのが、
佐藤賢一の筆力でより生き生きとした描写で
非常に読みやすく、面白かった。
ナポレオンがイタリア人であることすら知らなかったというか、
多分何かで読んで知ったが忘れていたことを思い出しました。
ナポレオンが破滅を回避するにはどうしたらよかったのかな?
転機はロシア遠征で負けたことだけど、
それ以前に支配地域が大きく広がり過ぎたことが
問題点だったように思う。
加えて、絶対君主制を否定していたので、当時はまだ
殆どの欧州の国家が絶対君主制だったから、民主制が広がることを
欧州の王族が非常に恐れていたこともあったようだ。
うーん、ロシア遠征を中止し、ある程度広げた版図を
フランス独力で守れる範囲内に収めていき、
子供を早めに作って、ナポレオン朝を完全に
確立できていれば、今もまだ、フランスはナポレオンの
一族の王様がいた可能性があるなあ。
歴史の流れを見ると、民主制が広がるのは不可避だったしね。
最終的に負けちゃったことを含めて、とても劇的な
一生だったのが、ナポレオンの人気の理由だろう。
あと読んでいてイギリスの外交の上手さにむかついた。
非常にうまくフランスの邪魔をしている。
さすがブリカスと呼ばれるほど。
今のイギリスなんか、EU離脱しちゃうぐらい迷走してるけど