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中国は何をしたいのか。

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中国は何をしたいのか。

今トウェルブテレビ(衛星放送12ch)でやってる
中国ドラマ「エイラク」を母が見ていて、
僕も付き合いで見ているんですが、これがなかなか面白い。
清朝最盛期の乾隆帝の時代の話なのですが、
一介の奴隷身分から皇后にまで成り上がるエイラクの
一代記みたいな内容です。 どこでも成り上がり物は面白い。
サスペンス的な内容もあるので、もう終盤ですがお暇な方は
ネットフリックスなんかで視聴されるといいですよ。
なかなかわかりやすい内容なので、前提知識が要りません。

エイラクを見て、清朝の時代をもうちょい詳しく知りたいと思い、
図書館で陳舜臣さんの中国の歴史12・13巻を借りました。
清朝の成り立ちから、大平天国の乱の顛末あたりまでが描かれています。
この時期にはアヘン戦争が含まれています。
詳しい内容は上記の本か、図書館や本屋さんで清朝の時代を
扱った本を読むか、ウィキペディアで調べてみましょう。

さて、今回のお題となる最近の中国は何をしたいのか。
九段線などを主張したり、日本の尖閣諸島あたりに船を出したり、
インドやネパールなど周囲の国、アメリカや英国も相手に喧嘩を始めています。
このような動きを見て、中国が世界支配を目論んでるという意見もあるのですが、
僕個人の意見としてはそういうのはないなあ、と。

そう考えた理由は上記の本を読んだからなのです。
アヘン戦争の部分。
日本人なら世界史の時間に通り一遍は勉強すると思うのですが、
多分大学生になる頃には、歴史関係の専攻をしない限り忘れてしまうのでは。

このアヘン戦争は当時の中国人も、現代の中国人にとっても
非常に大きなトラウマになっているようなのです。
国家・民族としての自尊心がものすごく傷ついた。
おおよその概要は

・イギリスが中国との交易で銀を獲得するためにアヘンを中国に売り込んだ。
・イギリス及び当時の欧米列強はアヘンの害毒を理解している。
・中国はアヘンの蔓延と、銀の流出により非常に大きな打撃を受けた。
(皇族にまでアヘンが流行してしまった)(当時の中国は銀本位制)
・この打撃を何とかすべくアヘン交易を禁じ、イギリス交易船のアヘンを没収破棄。
・これに怒ったイギリスは無理筋だが武力に訴え中国を攻撃し、おおよそ
 長江あたりまで進出し、清朝政府を震え上がらせた。
・この後、香港割譲となる南京条約が締結された。
・同時に欧米列強や日本が中国を分割占領しようと動き始めた。

こんな感じ。
清朝が当時の欧米の文化・技術水準や交易規模、経済水準を理解していなかった為に
発生したものなのですが、現代の倫理観ではアヘン戦争は確実に世界中から
非難されるもので、中国人から見たら、返還した香港に口出ししてくる
イギリスの態度は到底承服できるようなものではないわけです。
同時に他国からの人権侵害がどうたらといった指摘も、内政干渉として
徹底的に排除するのは、アヘン戦争の経緯があったから。(なくても排除するだろうけど)

現在の中国は経済規模、軍事力とも非常に強くなっており、
アメリカもそう簡単には手出しできなくなっています。
(毛沢東から鄧小平ぐらいまでの国家方針である韜光養晦は
もはや必要ではないと習近平は考えていそうですね)

中国全体の今の国家方針としては

・二度と他国にアヘン戦争のような事をされないようにする。
・中国歴代王朝における最大の勢力範囲を確保すること。
(領土ではなく影響力で、上はモンゴルあたりから下はベトナムあたりまで)
・共産党支配の死守。
(支配が崩れた瞬間から全共産党員が国民に殺されることになる)
・国民の衣食住の確保。

という感じだと個人的に考えています。
一帯一路なんてものもありますが、中国大陸近辺はともかく、
アフリカ大陸まで手を広げているのは明らかにやりすぎというか、
実際あまりうまくいっていません。
世界において自国の影響力確保のためにアフリカ諸国にお金を
ばらまいたり開発を行ったりしていますが、いずれも
肝心のアフリカ諸国の国民に喜ばれる性質のものではないため、
根付かずに終わる可能性が高そうです。
支配者層にはある程度影響力が残るかもしれませんが。
ギリシャの港の件は北極の資源開発競争に関係があるのかも。

今の所中国経済はまあまあうまくいっており、
現在でも成長率は世界でも高い方ですが、いずれは止まります。
また、地球温暖化などの環境変化・悪化により、
水や食料の確保が今後、困難になる可能性がそこそこあります。
一人っ子政策と文化の高度化に伴う出生率の低下も既に出ており、
今後の中国の国家運営にはそれなりの困難が予想されます。
(日本も似たようなものなので人の事は言えないけどね)

あるいは既に困難に直面しており、国民の目を内政から逸らすために
周りの国と喧嘩を始めているのかもしれません。
この場合、国家の存亡を賭けた戦争に発展することになるので、
中国・朝鮮半島vsアメリカ・イギリス・インド・日本あたりから開始することになるかも。
他の国は様子見しつつ有利な方に参戦することになるでしょう。

どちらの陣営が勝利するかはわからりませんが、
ほぼ確実に言えるのは、地球における人口が大きく減ることです。
人口調整を強制的に行う必要性から起きる戦争なので。

最後にまとめると、中国のやりたいことは

・アヘン戦争のリベンジ。
・アジアにおける中国の覇権・・・というか、
 中国歴代王朝のように中国が世界で一番の国家(象徴的に)になり、
 他の全ての国からは朝貢されるようになりたい。
・アメリカが作った既存の秩序を中国にとって都合が良い形に変える。
 (無くしたり、新たに作りたいわけではない)

という感じですね。
意外と実務よりもプライドとか形式を重視する国家なので。

日本を中国からもっと離しておきたいわー。
動かせるもんなら動かしたい。 めっちゃ厄介な位置にあるから。

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(2020/7/26追記)
昔、天皇陛下が中国を訪問した時に、なんと中国から矢を
贈られたことがあった。冊封を意味するもので、慌てて
側近を通じて返還された。
現在の中国共産党が中国歴代王朝の一つに連なる意識があることを証明している。

今でも中国人の6割が月収12.000円ほどで、その大半は農民。
地方政府によって土地を取り上げられたりしているため、
この辺から現共産党支配体制が崩壊していく可能性がある。
今までの中国王朝は全て「国民を食わせられない」状況になって
崩壊しているから。

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