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第二回大阪都構想投票に思う。

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第二回大阪都構想投票に思う。

2020/11/1に、大阪市廃止の賛否を問う投票が行われました。
(なお僕は反対に期日前投票しておりました)

11/1の夜10時ぐらいに、NHKでも開票速報が流れ、
関係がない、他都道府県の人たちも観戦し、
なかなかの盛り上がりを見せました。
一種のお祭りみたいな雰囲気になりましたねえ。

序盤は大阪市廃止賛成派が多く得票し、
開票率が92%を超えるまでは差が1万票を超えない
大接戦となり、92%を超えたあたりで、反対派が
多数を得ることが確定した速報が流れました。

どうやって確定させたのか不思議な感じではありますが、
11時半ごろにほぼ開票作業が終了すると、確かに
反対派が多数になり、投票後アンケートの集計精度の
高さに慄くことになりました。 外れたと思ったのになあ。

賛否の差はおよそ17000票ほどで、これほどの大問題なのに、
言うほど大きな差が付かず、前回と同じような感じに。

なぜ、これほど賛否拮抗したのか。

色々原因はあると思うのですが、最大の原因は
「大阪市を廃止し、特別区を配置するメリット・デメリットが
有権者全員にきちんと理解できる程はっきりと示されなかった」
ことに尽きると思うのです。

投票期日から2週間前ぐらいの期間に、僕が取っている読売新聞でも、
大阪都構想のメリット・デメリットを解説する記事が社会面に
連載されていたのですが、それを読んでも全く分からない。
記事が悪いわけではないのです。

どの記事も「やっぱり最後は実際にやってみないとわからない」
という結論になっていたからです。
日本全国で初めてやることなので、無理からぬ話ではあります。

・特別区の権限があいまい。
・特別区設置コストや市廃止コストが計算できない。
・住民サービスがどうなるのかよくわからない。

これではどうにもならない。
はっきりしてるのは、

・大阪市がなくなる。
・特別区が配置される。
・大阪府は大阪都にはならない。

しかなかったのです。

住民サービスなんかは特に怪しいですよね。
良くなるとか、従来の水準が維持されると言ってましたが、
特別区になって、良くなるか、維持されるなら、
大阪市のままでもそれは同じなのです。

現在の大阪市のままでも、今の住民サービスが維持されるかどうかは、
今後の大阪の人口・景気動向次第であって、そこは特別区でも変わりません。

加えて、二重行政でも、現在は大阪維新の会が
市議会・府議会を抑え、知事・市長職も抑えてるので、
それなりに意思疎通が良くなり、かなりの部分が解消されています。
この状態でできないことが、特別区になったらできるとは
ちょっと考えにくい部分があります。

つまり、現状で既に大坂市民にとっては、不都合がない状態だった。

それゆえにこれ以上の変革を必要と感じなかった人が
多数いたことが、反対票が増えた原因の一つでしょう。

もし、仮に三回目の大阪都構想の投票があるとしたら、
市議会・府議会・市長・知事のいずれもが違う政党に
抑えられ、運営に支障をきたしている場合だと思います。
今のところ、大阪維新の会は、大阪でなら無敵の強さなので、
現状が大きく変わる可能性はそれほど高くなさそうです。

最後にまとめちゃうと、大阪市民の意思は
「大阪維新の会が、現在の大阪市の枠組みを維持したまま、
各種の改革や二重行政の解消を行うべし」
という表示をしたということになるのですね。

これはこれでいいと思います。

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