仕事で読む家族構成が分かる書類を眺めると
氷河期世代の未婚がやたら目立つことに気が付きます。

平成世代はボチボチ結婚してるのがいますが、
団塊世代ジュニアの世代は、なぜか結婚してない人が
男女ともゴロゴロいるのです。　多すぎる。
かくいう自分もその一人ではありますが・・・。

理由を考えてみると、多分この世代ぐらいが、
男女雇用機会均等法や不景気、恋愛結婚の理想化
の波をもろにくらったからだと思うんですよ。

女性の社会進出に伴い、当然男性の食い扶持が減ります。
加えて当時から食い扶持そのものが大きく目減りしているのです。
日本の経済成長率がものすごく悪化してるので。

あと、ドラマなどの影響で、みんな恋愛結婚を
夢見るようになりましたねえ。
勿論恋愛結婚はいいけど、恋愛に不向きな人も多い。
そういう人たちは結婚市場から弾き出されてしまうのです。
昔のお見合い結婚にも色々問題はありましたが、
結婚すること自体は意外と不自由しなかったもんなあ。

この問題は日本特有ではなく、ある程度経済成長し、
人々が自由を謳歌する社会になると発生するようです。
少子化に伴う人口減少など、社会の縮小を
大きな痛みと共に受けることになるんですが、
対策に人権に関わる問題も大きいので、これといった特効薬はありません。

この先、日本はどうなるんでしょうねえ？
氷河期世代の子供は従来よりも遥かに少なくなるので、
労働力不足や需要不足を引き起こします。
移民という手は・・・日本の社会構造を根底からひっくり返す
可能性があるので、しない方がいいだろうし。

フランスなんかは婚外子が多い事と、子供が生まれた時と
育てる時に大きな補助金を出しています。
イスラム教圏では、女性の社会進出を抑えることと、
中絶の禁止などで人口減にならないようにしていますね。
いずれも日本でやるには反発が大きい。

いまだ家計の大黒柱が男性という意識が日本では強いので、
1：男性の雇用機会増加+収入増をなんとか確保する。
2：子供が生まれた場合と、育児の補助をもうちょっと強化する。
3：働く女性の育児休暇の義務化と、キャリア保証。
対策はぱっと考えるとこんな感じかなあ。
2と3は今少しづつ進んでるけど、1がねえ。

出会いの問題もあるけど、一番大きいのは男性の
経済力の低下だと思うので、ここは何とかしないといけない。
家庭の形は多様化してるけど、まずはお金だよねー。

追記：あともう一つ独身勢の特徴があった。
実家に住み続けてること。　パラサイトシングル。
経済力の問題が大きいと思うけど、
親離れしてないのはやはり色々厳しい部分があるね。

親御さんたちは、子供を結婚させたいなら
早めに独立させることをお勧めします。
高校生ぐらいで寮に放り込むとか、
最悪大学生で下宿させるのがいいやね。